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モツ鍋フィーバーより誕生。

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『女神未来(下)』感想②

下巻感想続きです。長かった…。

今回、まとめが長引いたのは、内容把握に手間取ったことや私用の忙しさなどありますが、他にも「これでオーフェンが終わっちゃうんだ…」という寂しさから延ばしていた、というのもちょこっとあったりもしました。ま、番外編はまだありますけどね。

感慨は番外編最終巻が出た時にします。今は、ささっと感想をアップします!

【30章】
・寄り添うマヨイシ。この婚約者同士の温もりを感じさせる描写が好きです。
・イザベラ先生のゴーストを淡々と処理するマヨールに、何だかぐっときてしまいました。
・マルカジットに何を言われても、理不尽を既に味わっている、と返すマヨールがカッコ良いです。そして婚約者のピンチに必ず駆けつけるイシリーンも。
・そしてヴィクトールの動きによって確信したこと。騎士団に内通者がいること。

【31章】
・カーロッタの言い様に、プルートー先生を思い出すベイジット。「嫌いではない唯一の魔術士」という表現が好きです。
・カーロッタが旧友と呼ぶ、そして唯一感情を露わにしてしまう、クリーオウとの会話。このシーンが、イラストを含めて凄く好きです!
・カーロッタの腕を切ったことを、「あなたの責任を逃してあげるてるの」などと返すクリーオウ母さんがカッコ良すぎ!
・再びベイジットとカーロッタの会話。カーロッタの提案したゲームは、案外本音を引き出せやすいのかもしれませんね。
・カーロッタが少し、メッチェンについて語ったのにドキッとしました。オレイルやクオのことも。しかし、カーロッタの中では、メッチェンは「アミック」の印象が強いのですね。
・カーロッタがゲームで出した食べ物の答えは、甘いものがイエスで、酸っぱいものやゲテモノがノーかな?という印象です。

【32章】
・政治に思いを巡らすヴィクトールと、家族問題の決着を考えるマヨールの対比。マヨールをフォローするイシリーンの言葉が沁みます。
・ローグタウンの破壊跡を見て、イザベラ先生を思うマヨールが切ないです。
・歯磨きをしたり、屋根の補修をしたり、非日常の戦闘を行っても、日常生活を営む。やるべきことをやっている。この当たり前の「生活」描写が、新シリーズで描きたかったことの一つでもあるのではと。
・不毛な、ヴィクトールへのアプローチをするラッツベイン。不毛だ…。
・合成人間、魔術への誘惑。喪うことでしかツケを払えなかった。そう語るクリーオウに、東部編のあれこれを思い出しました。

【33章】
・スティングの描写から、ティフィスの事情が発覚。『終端』後に、パットが亡くなっていたんですね…。そりゃ、魔術士を拗らせてしまうのも分かるかも。
・ラッツベインにつられて手を振ってしまうベイジットが可愛くて良いです。
・ゲームに参加したスティングに返したカーロッタの言葉は、あの「誰もが誰もを裏切っている」。ここで来るとは。
・魔術が自分の役に立つことは永遠にない、と思っていても奇襲を隠す囮には使えると判断して実行するベイジット。この咄嗟の判断が賢いなと。
・名前の通り鋭く、に加え、猫っぽい例えを再びもらうエッジ。
・教師らしい言葉を唱えるカーロッタ。場を支配してしまう能力は、周りを良く観察し理解していないとできないことでしょう。
・ラッツたちのピンチに響き渡り、ベイジットたちを救出した銃声。狙撃手こと、ハイスペックスナイパーなクリーオウ母さんがカッコ良いです。これも、過酷な原大陸開拓時代を生き抜いてきた賜物なんですよね…。
・合流したエドのチーム。感情は別として、自分の任務を遂行するビーリーがプロだなと。
・カーロッタの約束の言葉。そして、メッチェンの殺害を怒って殴ったクリーオウ。このシーンに泣きそうになりました…。カーロッタの長年の孤独にも、クリーオウの真っ当な怒りにも。
・みじめに負ける機会を「あなたのお母様」が投げ捨てた、という言葉には、31章のシーンがよぎりました。
・マシューの壮絶な戦死。上巻の描写から、死を覚悟してましたが…。分かっていても辛いものがありました。
・マルカジットが変身したのは、エドにはロッテ、クリーオウにはライアンと、トラウマを与えられた相手。後述のベイジットとティッシのシーンから、瞬間的に精神支配されたっぽい気がします。
・23年前のオーフェンのように、全てを裏切ることができるはぐれ者、ベイジットに迫るマルカジット。ここでのカーロッタは、ベイジットを守ろうとしたのだと思いました。

【34章】
・オーフェンとクレイリーの会話。「マンイーター=肉食獣」という意味だったんですね。そりゃ、ただのおべっか屋ではない、くせ者の実力者のはずです。
・サルアと対峙ながら、捨て切れなかったオーフェン。弱さというか、お人好しなところも昔のままなんですよね。
・政治脳から、戦闘モードに切り替わるオーフェン。シリアスなシーンですが、四十の男の飛び蹴りなめんなよには笑ってしまいました。若々しい四十代も多いんですってば!
・騎士団の裏切り者は、まさかというか、もしくはやっぱりというかのクレイリーでした。でも考えてみれば、魔術士として生き残るためには、全てを守ろうとしたいオーフェンの考えに同意はできないでしょうしね。
・そして向かい合う、オーフェンとカーロッタ。仇敵、旧友であり続けたふたりの、これが最後だと思わざるを得ない会話が重いです。
・虚無主義、絶望を受け入れる。旧シリーズ、というか『扉』の言葉がここで繰り返されました。
・信仰を持たない人間は、託す。信仰を持つ人間は、委ねる。その違いは、託す=託された相手は、己の意思で受け入れて実行するか決めること。委ねる=委ねられた相手が、委ねた相手を意のままに支配すること。かな?と思いました。
・「笑われても、何度でもやるさ」。誰も犠牲にさせない、全てを守ろうとするオーフェンの決意。それを笑わないカーロッタの優しさ。ふたりの永久の別れのシーンにぐっときました。

【35章】
・フィンランディ邸チームと合流したラチェヒヨサイアン組。クリーオウの頼みは、娘たちのことだったんですね。クリーオウとラチェのちょっとしたやり取りが、凄く親子っぽいです。
・ロッテのことを暴露された(?)エドを、ぶつぶつ言いながら看病するマキ。ダメな父を支えようとする息子だなーと思いました。
・ヴィクトールやビーリーの口にする、政治について聞き流しながら、やっとマヨールはベイジットと再会しました。
・互いのはぐれ旅をぽつりぽつりと語りながら(イザベラ先生をいいヒトと語ったベイジットにぐっときた)、時に涙を流しながら、兄妹の会話は終わりました。その後、ヴィクトールをちゃんと殴ったマヨールが口にしたこと。それは、「俺と同じくらい馬鹿な妹を守って、謝れるようになる」。それが旅で得た答えだった…このくだりは泣けました。

【36章】
・マルカジット対シマスやヴァンパイア。その中で、若者チームが最後の闘いに挑みます。
・ただし、子供が勢いで汚れ仕事をしないように、スティングを追い返すベイジット。ふたりとも、強くなりましたね…。
・無茶をやろうとするラチェを拳骨で止めるエッジが、なんかお姉さんっぽくて良いなと思いました。
・ところが、8人を待ち受けていたのはマルカジットの敗北と、スウェーデンボリーを取り込んだシマスと、瀕死のカーロッタ。まさかこんな決着のつけ方があるとは。
・未来を思えば、必ず死が待ち受ける。その当たり前の事実を恐れて、人は目をそらす。結界を作って引きこもり、現実から逃げる。確かに、当たり前すぎることしか、カーロッタは言っていないんですよね。
・死の間際、カーロッタがしたことはベイジットに想いを「託す」だったのではと感じました。
・ベイジットを守るため、マヨールが切った啖呵がカッコ良い!
・そして、マルカジットの図星をついたベイジット。ラッツベインを囮にしたラチェの魔王術といい、サポートしたみんなといい、連携プレーが良いです。
・マルカジットが最後の足掻きで出したのは、ベイジットが最も恐れる相手、母親たるティッシ。自分は無価値、愛は値段でしか買えない…そう思ってしまっていたのが切ないです。
・そんなベイジットを救ったのは、兄のマヨールでした。「見たいように見るんじゃなくて、しっかり見ないと。大人ってそういうことだ」は、新シリーズでも屈指の名台詞だと思います。
・そうしてしっかり見た母親は、悪魔でもなんでもなく、自分に似た弱いただの人間だった…というのは泣けました。
・剣とドラゴン。矛盾するふたつが合体した時、魔王術や巨人化に制限ができた。チャイルドマン先生がデザインした《牙の塔》の象徴が、新シリーズの決着のつけ方とイコールになるとは。

【37章】
・オーフェンとマジクの対峙。このシーンは、『終端』でのサルアとの再会シーンをなぞっていますね。
・懐かしの「お師様」で、マジクの気を削いだオーフェン。このやり取りが、嬉しかったです。
・結局、マジクはサルアについた訳ですが、オーフェンに結婚の世話をしてやると言われたり、クレイリーの邪魔をしたり、フツーにこの後も関係は変わらないんだろうなと思いました。立場だけ変わったので、しょっちゅう会えなくなりそうですが。

【38章】
・エピローグパート。サルアが市王になるなんて…(というか市王って、そのネーミング)。メッチェンの死を口実に、開拓民を支配する世界を選ばずに済んだだけ、マシだったのかもしれません。
・大統領邸の野望を語るヴィクトールは、本当に普通の若手政治家なんだなと思いました。
・ローグタウンならびにキルスタンウッズその後。シマスという小物が、世界の中心になってしまうところも秋田先生っぽいかなと。
・エドを父さんと呼ぶようになったマキ、イシリーンという義理の姉と仲良くなったベイジット。こういう新たな家族描写が良いなと思いました。
・魔王の力や巨人化に制限が生まれ、オーフェンは魔王でなくなった。はぐれ旅が終わり、マヨールとベイジットの家族問題に決着が着いた。こういうケリのつけ方に、納得ですし良かったとしみじみ思います。
・姉妹喧嘩するフィンランディ姉妹、呑気なオーフェン、その場にいた全員を怒鳴りつける、最強の母・クリーオウ。旧シリーズ最終巻『扉』での、一人旅立つオーフェンの寂しさを思うと、なんて希望に満ちあふれた明るいラストシーンでしょうか。
>「話してたって終わりゃしないでしょ。とっととやることなさい!」
クリーオウ・フィンランディが、誰よりも正しいことを言った。
このラスト2行が、「オーフェン」作品のテーマを凝縮していると思いました。この真理を、誰よりも本質を突くのに長けているクリーオウが言って締める、というのが最高です。それも、お母さんになったクリーオウが!

【あとがき+次巻予告】
・珍しく、お話の作り方を語る秋田先生。本当に、長い長い物語を楽しませていただきました…。ホント、充分すぎるくらいです。
・また、当時は番外編が来るのもびっくりしたのですが、それが「魔王編」というタイトルになるとも思いませんでした(笑)。

【特典小冊子&ドラマCD感想】
◎小冊子◎
・キャラのポージングで、かなり印象がガラッと変わりますね。今回の表紙といい、『攻防』といい、ダイナミックさがあるものを決定稿にするんだなーと。
・挿絵ラフを見るといつも思いますが、草河先生のタッチは線に迷いがない印象です。そんな中でも、ダンの最期の微笑みを描いた挿絵は、ラフだけでも泣けます。

◎ドラマCD感想◎
・今回の主役は、何と言ってもラチェット&ベイジットでしょう!家族や大切な人たちのために必死になるラチェ、隊を喪った慟哭やビィブへの叫び、ダンへの別れの言葉は聴いていて胸に迫りました…。
・今回に限っていえば、あまり詳細を説明したくないと思います。ぜひ、声優さんの魂の叫び、熱演を聴いていただきたいと思います。
・あ、ただひとつだけ!クリーオウに「わたしの役割は?」と突っ込まれたオーフェンが、原作では苦笑していたのに対し、ドラマCDでは図星を突かれたような動揺を見せたところが、個人的にはツボでした(笑)。

【全体感想】
・発売時期に、けっこう色々書いたので、もうあまり言うことはないんですが(笑)。つくづく、子供時代に旧シリーズをわくわくして読んでいた私が、大人になって新シリーズをじっくり味わうことができて良かったな、と思いました。
・新シリーズのテーマは、正に旧シリーズでの解答を受け継いだことで。「ありふれた一個人が、それぞれ身の丈でできることをやる。そして、できないことを補い合って、みんなで支え合って日常を生きる」…そんな当たり前のことを、真摯に描いて伝えてくれて、嬉しかったです。
・新シリーズは正に、分かりやすい悪党がいない、華麗な解答が見出せないこの混沌とした現在に描かれるべき、「今」の物語でした。昔ヒーローだった彼らがさらに大人になり、新世代の子供たち(私は新世代キャラの方が年齢は近い)と助け合いながら、あの頃のように必死に生きている。
・時間経過によって生じたこと。変わったことによる喪失と救い。変わらなかった大切なもの。両方をありのままに見せて、「今」を生きることの意味を伝えてくれた。そんな気がしました。
・決着はついても、彼らの日常は続いていく。未来は不確か。だからこそ、「今」を真剣に生きていかなければならない。その大切さが込められた物語を読めて、私は幸せでした。…といっても、まだ番外編が一冊ありますけどね(笑)。

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リセ

Author:リセ
『オーフェン』後日談連載がきっかけで誕生。秋田禎信作品の二次創作や感想など。

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