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モツ鍋フィーバーより誕生。

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『鋏の託宣』感想①

鋏の託宣!

遅くなりましたが、やっと書けたのでアップします。『女神未来(上)』発売に間に合って良かったです。

発売から半年以上経ちましたが、ずっと考えたことがやっとまとまりました。まずは前半戦を、続きからどうぞ。


【表紙・カラー口絵・登場人物紹介】
・巻を追うごとに、人が増えていく表紙(笑)!草河先生の画伯っぷりが凄いです。
・カラー口絵裏の、オーフェンが真ん中のイラストが原画のようですね。『攻防』表紙サイズならともかく、ここまで大きく描いてあったなら、初回⇔通常版の表紙の分け方はああするしかありませんね。
・やはり巻を追うごとに凶悪な顔つきになっていくオーフェン、カラーだと相変わらずクマがひどい(笑)マジク、初カラーのシスタやイザベラ先生、シスター・ネグリジェなどなど。
・登場人物の複雑な関係図。こうみると、カーロッタの狙いがハッキリ分からないように見えます。リベレーターと手を組んでた訳ではなかったのですし。結局、女神のためにしか動かなかったのでしょう。

【チラシ】
・講談社ラノベ文庫での、安井先生との交換広告チラシ。両先生のかけるエールが素敵です。
・他社同士でチラシが挟まるのも珍しいな、と当時思ったんですが、『リンカ』がスタートしたことを思うと、それ関係でできたんだな、と今では分かりますね。
・ひっそりとこつこつ続けてきた結果、新シリーズや新装版も含めて、55万部突破しているのがさりげなく嬉しいです。

【1章】
・まさかのマジク視点で幕開け。しかも己の半生を振り返る独白。
・ブラディ・バースという呼び名、トトカンタ攻防戦で殺戮した過去、憎きハーティア・アーレンフォード、冷静に状況を見極め、自分や仲間の生死を天秤にかける…など、シビアで醒めた大人の男性っぷりに、私はゾクッときました。
かつての理想を抱いていた少年がリアリステイックでシビアな大人になったのって、浪漫だなーと思ったのです。
・それに、こういうスレた面を持ち合わせても、フィンランディ家の前では“普通の頼りないおじさん”でしかないし、マジクがスレた方向へ行きそうになると、ラッツベインがポジティブな方向へ引っ張ってくれるからマジラツコンビは素晴らしいんじゃないですか! 昔のオークリとそっくりじゃないですか!
・熱くなったマジラツ語りは置いといて本筋に戻すと、シマスとのバトルではなく、まさかのカーロッタとのお茶会でした。
そういえば、旧シリーズでも聖域でオーフェン対コルゴンは未遂に終わったし、分かりやすいクライマックス・バトルになったことは秋田作品ってあまりないと思います。
・荒野でも(上辺だけは)優雅なティー・パーティーを催すのがカーロッタっぽい。
・そして、生えてきた右腕。このことは20年近く前から隠してきたのか、それとも女神降臨に備えて最近ヴァンパイア化したのか? 私は後者のような気がします。
・本文中、サファイアのことが出てきたのは初ですね。このやり取りを見ると、ヴァンパイア化した彼女を封印して殺したのは、やはりマジクなんでしょうね…。
・マジクを剣であしらい、からかうカーロッタ。この相変わらずの得体のしれなさも、ラスボス感を醸し出しています。
・マジクと連携プレーができるラッツ&エッジも、一人前の魔術戦士なのだなと改めて実感しました。
・判明したオーロラサークルの真の意味。天世界の“門”は、旧シリーズの“扉”の対比でしょう。
・カーロッタの「世界をあるべき姿に戻す」発言から、神託=女神のお告げは、女神降臨→世界を滅ぼしてリセットだと思います。確かに、20年以上前に、『背約者』でクオがやろうとしたことと変わらないです。

【2章】
・オーフェン率いる、戦術騎士団の会議。『攻防』より二時間後で、戦闘の跡がホヤホヤです。
・原大陸に現れたアイルマンカー結界。リベレーターの狙いと、カーロッタの狙いは一致してるようにも思えましたが、結局戦術騎士団も含め、カーロッタに利用されていたのにすぎなかったんですね。
・「女房に頼め」とエドに言われ、「どんな理不尽を押し付けられても膝頭を折ろうとしない奴が用をこなせる」と返すオーフェン。オークリ夫妻の力関係がよく表れています(笑)。
・エドの真上に転移してきたラッツ&エッジ。かつて自分らの父親や義理の伯母を踏んづけて転移したエドを、成敗する形になったのが笑えます。
・しみじみとそれを噛み締めるオーフェンとマジクがまた。
・貧乏神じみた陰気さとか、光が当たらないと十ほど老け込むとか、オーフェンもマジクの容姿への言い草がヒドい。
・“婆さん回春隊”www 口の悪さというか、ネーミングセンスは相変わらずです。

【3章】
・校長室で今後の整理。『原大陸』から、まだ一ヶ月くらいしか経ってないのに、状況が目まぐるしく変わってしまった。
・サルア市長からの要請。それを蹴り、大統領邸と三魔女と交渉し、魔術士の地位を守らせるために動くオーフェンが、組織のトップであることを痛感させます。
・判明したマジクの魔王術の代償。魔術能力を数日〜数十日失うこと。確かに、痛手になりますね。
・「魔王術士として信頼できるのはマジクくらい」とオーフェンが語るのをみて、旧シリーズでのマジクの悩みを思うと、感慨深いです。
・1章のパートで、命を天秤にかけた結果、ラッツ&エッジを死なせない選択をマジクが取れて良かったと、つくづく思います。
・都合のいいことを告げに現れた、ラッツ&エッジのコンビ感がなんか良いです。

【4章】
・場所は変わって、結界内のフィンランディ家。ハッキリしたラチェット視点も、実は珍しいというか、初ですね。
・姉妹で部屋を分け合って暮らしていたら、始終ケンカするよなと思います(実体験)。
・ヒヨとサイアンをラチェットが好きな理由。サイアンくんはもうちょっと自信持っていいと思うよ!
・姉ふたりと交信成功?したラチェ。しかし、末娘がこんな能力者だとは誰も思わなかった…というか、大々的に公言すれば、魔術士として生きろと強要されそうですね。だから隠していたんだと思います。

【5章】
・同じく囚われのマヨール&イシリーン&イザベラ組。マヨールをいじってる時の師弟コンビが生き生きしてます。
・ストレートにイシリーンに感謝するマヨールと、照れ隠しをするイシリーンのカップルっぷり。良いぞもっとやれ。
・イザベラ先生が凶悪になるほど貴族を恨んでいるのは、旧シリーズの顛末を知ってる読者はともかく、戦争後に産まれたマヨール達には分かりきれないですよね…。
・いきなり飛び出てジャジャジャジャーン!な、バンドマスター・ジェイコブズ登場。これ、一瞬何が起こってるか分かりませんでしたw
・『約束』でのロックンロール発言もそうですが、23年後の現代には、エレキギター、ベース、ドラムがあるとは。ロックバンドが一般的なのだから、電気もフツーに通ってるんでしょう。
・オハギにヨウカンにラクガンと美味しそうな、ジャパニーズネーム。
・放課後ティータイムオマージュ(?)なのは、あずにゃんことラッツベイン繋がりでしょーか。
・こんなに馬鹿にされたら、イザベラ先生じゃなくてもぶっ殺したくなります。

【6章】
・できる女・シスタさんのターン。謎に包まれた黒薔薇のボニー邸で、物言わぬ楽団との対峙はまだしも、ボニーじゃ苦手なタイプそうですね。
・豊満ボディのブロンド中年ボニー、イラストで見たいような見たくないような…。
・銀髪執事のケリーは、果たしてキースなのかキースとは別人なのか。ボニーを隠れ蓑にしてたり、開拓初期から魔術を使っていたり、慇懃無礼なのは本物っぽいような。
・キャプテンキースを行方不明扱いにした方が、キルスタンウッズは動きやすいと判断したのかどうか。

【7章】
・派遣警察隊のトップ・コンスタンスと、戦術騎士団のトップ・ブラディ・バースとしての対話。
かつての宿屋の息子とその客としての過去は、もう二度と戻れないと分かるシーンでもあります。
・ラッツ&エッジから、彼女らの幼い頃のことを思い出すコギーは、母親ならではの目線を感じます。
また、仕事をやり遂げようとする一方で、情を胸に抱えているところが有難くもあります。
・政治の話のどさくさに紛れ、給料を上げようとして却下されたマジクが笑えます。

【8章】
・大統領低にて、オーフェン対ドロシー。出会い頭に殴り合うのは、ある意味変わってないような。
・澄まし顔のヴィクトールも、母親の前では普通の青年になりますね。
・親馬鹿対決も笑ってしまいました。政治の駆け引きをしつつ、こういう人間味のあるシーンが挟まるのが良いです。
・後継を育てるのに失敗した、と言うドロシーに対し、知らないうちに育ってるかも、と返すオーフェン。
オーフェンがトップを退いても、魔術戦士の組織自体は残ると思います。三姉妹は後を継がない気がしますが。エッジならあり得る?
・仲間を切り捨てられなかった、やはり弱さを抱えるオーフェンと違い、いざとなれば身内を犠牲にできる、覚悟の違うドロシー。魔王術を解禁させたのは彼女だったんですね。
・そりゃ、赤ん坊を連れて航海&開拓し、ニューサイト壊滅を前にした母親ですものね。肝の座り方が違うでしょう。
・政治バランスを一掃し、大統領邸の権限を一本化したいドロシーにとって、戦後にカーロッタやサルアが退場するのは好都合でも、オーフェンが英雄として君臨するのは不都合ですよね。
・なんだかんだ、優秀な切れ者であるエドガー。旧シリーズでも、お飾り経営者ではなかったと思うので一安心(?)。

【9章】
・はぐれ革命闘士となった、ベイジットとビィブ組。覚悟を決めて寄り添った者同士の絆を感じます。
・ベイジットが持ってきた武器が武骨な鉈なのは、秋田先生のセンスですね。
・ヴァンパイアとシスタ組の戦闘。熟練者のバトルという感じがします…けど、まさか魔王術の呪文が「ぶっころ」だとはw
・消耗して気絶する魔王術士だからこそ、チームを組んで行動しないといけないんですね。しかし、強大でも不便な術ですね…。

【10章】
・ほんの少し垣間見れたシスタの過去。こういう数行で、キャラの人間性に触れられるのが上手いなと思います。
・魔王術の代償で身体の一部を失うのは、本当に痛そうで辛いです。でも、指をくっつけても何もなかったのですから、「一時的に切り離す」だけでOKみたいですね。
・シスタ組の不穏さ。人間関係の微妙な空気が、読者にも伝わってきます。その合間を縫うベイジットは、つくづく賢いと思います。
・自制心について考察するシスタは、魔術士らしい魔術士なのだと感じました。イールギットやティッシを連想しました。

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Author:リセ
『オーフェン』後日談連載がきっかけで誕生。秋田禎信作品の二次創作や感想など。

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